近年、悪質な煽り運転(あおり運転)がニュースでも頻繁に取り上げれることが増えてきました。
誰もが被害に遭う可能性のあるあおり運転をいざ自分の身に受けてしまった時、落ち着いて通報することがとても重要です。
ここでは、あおり運転をされてしまった時の通報先や通報の手順について解説します。
【緊急】通報先の電話番号一覧
緊急性を伴う通報の場合、基本的に手段は電話となります。
通報先の電話番号は110番もしくは#9110番です。
110番:警察の緊急通報
ほとんどの方が知っている110番は警察につながる緊急時ダイヤルです。
警察官にすぐに現場へ駆けつけてほしいときは迷わず110番通報をしましょう。
110番通報の際には電話の係員から以下のような質問があります。
質問項目に対する返答例を右側に記載しています。
- 何があった→「あおり運転をされ相手が離れてくれない」
- 通報の何分前のことか→「10分ほどまえからずっと」
- 場所 住所や目標となる店舗や建物、階数等→「○○自動車道の□ □ インター手前」
- 被害や目撃の状況、けが人の有無→「現在のところ人も車も被害なし」
- 犯人について 性別、人数、年齢、服装や逃走方向等→「相手の車のナンバーは○○の1234、中肉中背の男が運転者」
#9110番:警察相談専用ダイヤル
#9110番は緊急性が低い事柄を警察に相談できる専用ダイヤルです。
都道府県警察本部に開設された警察総合相談室などにつながります。
110番通報をするほどの緊急性がない場合は、#9110番にかければよいのですが、通報は基本的に「被害に遭った」または「目撃した直後」に行うのが望ましいです。
通報の手順
実際に危険で悪質なあおり運転に遭ってしまった時、パニックで頭が真っ白になってしまうかもしれませんね。
でもそこは慌てずに冷静に対応することが、交通事故といった二次被害の防止の観点からも不可欠です。
まずは安全な場所に車を停車させる
高速道路であおり運転の被害に遭うことが多いと思いますが、100km前後のスピードで走行しながらの通報はかえって危険です。
通報先に電話をする前に、SA・PAや路側帯など安全な場所にゆっくりと停車しましょう。
相手のあおり運転をかわそうとして急発進や急ブレーキで対抗することは絶対に避けましょう。
車の中から通報する
車を安全な場所に停車させたら、ドアロックをかけ、窓をしめて、車内から速やかに通報しましよう。
こちらが車を停車させたことで、相手が車から降りて怒鳴ってきたり、窓ガラスを叩いてくる可能性もあります。
そんな相手に取り合ってしまっては危険です。
怖い思いを抑えながら、車内から落ち着いて上記の電話番号に通報しましょう。
大抵の相手であれば、電話を取り出した時点か、通報している様子を見た時点で、去っていくと思いますが。
煽り運転は危険で劣悪な交通違反!
あおり運転程度で警察に通報なんて大袈裟だよね?と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、あおり運転はれっきとした交通違反です。
警察ではあおり運転等を行った者に対して、危険性帯有による運転免許の停止等の行政処分を厳正に行っています。
被害にあって怖い思いをしても泣き寝入りをしてしまうと、次の被害者を出してしまう可能性もあります。
危険な運転者に追われるなどした場合は、ためらうことなく通報をしてください。